こんにちは、カイテキーノな生活を目指すひよっこです。
今回は【読書レビュー】を書きたいと思います。

【読了レビュー】を書こうと思ったきっかけ
自分が本を読む前に参考にしたり、読み終えた後
理解できなかった部分を知りたかったり、単純に他の読者の感想を聞きたい!と思い
読むことが多かったからです。

読了レビューは、単純に自分の趣味になりそうです。
もし誰かの参考になれば、ちょっとうれしい…。
分かりやすくするため、自分の評価を一覧にしようと思います。
(あくまでもとても個人的な感想で、作品の良し悪しとは全く関係ありませんm(__)m)
項目 | ||
1 | ストーリー | 作品全体の内容について |
2 | 構成・展開 | ストーリー展開について |
3 | 登場人物 | キャラクターについて |
4 | 文体・表現 | 読みやすさや引き込まれやすさなど |
5 | 読了感 | 読み終えた後味など |
作品は「赤と青のエスキース」著者:青山美智子 さん


作品の概要
メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。
\hiyokkoのおすすめポイント/
- 『恋愛小説』を読みたい方にオススメ
- ただ恋愛模様だけではなく、その章のストーリーによって、夢や仕事やライフスタイルに悩み向き合うキャラクターたちの、それぞれのストーリーも描かれていて楽しめます
- 作品紹介にあるように、全編通して読むことで楽しめる『仕掛け』が組み込まれており、最後まで読みその『仕掛け』を読み解いたときの読了感がとても良いです。
著者:青山美智子さんについて
1970年生まれ、愛知県出身の作家さんです。
中京大学卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡りその後シドニーの日経新聞社で記者として勤務していました。25歳の時帰国し上京、2003年に「ママにハンド・クラップ!」で第28回パレットノベル大賞佳作受賞。
その後さまざまな賞を受賞していますが、本屋大賞は史上初の連続2位を獲得しています。
- 2021年 第18回本屋大賞…『お探し物は図書室まで』…2位
- 2022年 第19回本屋大賞…『赤と青とエスキース』…2位
青山美智子さんの代表作
2017年
2018年
2019年
2020年
2020年
2021年
2021年
2022年



今とても勢いのある作家さんと思います。女性に人気がありそう。



hiyokkoが読んだことがあるのは「猫のお告げは樹の下で」と「赤と青とエスキース」です
「赤と青のエスキース」を読んだ感想
(がっつりネタバレが含まれますので読みたくない方はスルーしてください)
↓
↓
↓
●プロローグ
●一章 金魚とカワセミ
メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。
●二章 東京タワーとアーツ・センター
30歳の額職人・空知は、淡々と仕事をこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。
●三章 トマトジュースとバタフライピー
漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画のため、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。
●四章 赤鬼と青鬼
パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて……。
●エピローグ
水彩画の大家となったジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。
文章は易しく読みやすいのでスラスラ読めます。
物語は4つに大きく分かれており、どの章もストーリーに大きな起伏があるわけではありませんが、それぞれの何気ない日常やライフスタイルに沿ったストーリーを飽きることなく読むことが出来ます。
第1章の舞台はメルボルン、オーストラリアの開放的な雰囲気とは対照的に、主人公の少し内向的ではあるけれども繊細な人柄のレイに好感を持てます。
登場人物は少なく覚えやすいです、また主人公が想いを寄せるブーも魅力的に描かれています。
その二人と、キーパーソンとなるジャック・ジャクソンとの交流が描かれ第1章は終わります。1章を読み終えた後は単純に、ちょっと切ないけれどいいラブストーリーだなという簡単な感想でした。
続いて、第2〜3章は、登場人物も代わり恋愛ストーリーだけではなく、それぞれの登場人物たちの仕事や夢に対してのストーリーも充実し、またその中に、第1章に出てきた『絵画』を傍らに物語が展開し、時代の流れについても、章ごとに変化していく様子がおしゃれで凝った構成です。
このまま第4章も同じような展開かと思いきや、読み進めていくにつれ「あれ、もしかして…」と気づかされる展開が続き、「なるほど…」と終盤で一気に伏線が回収されたのが爽快でした。
エピローグも、種明かしのような感覚でキーパーソン目線による作品全体の振り返りと、現在の描き方もキレイです。
単純に個々のストーリーもそれぞれ楽しめ、最初のストーリーで何気なく描かれていた絵画を通じて、作品全体がつながっているという、大きな一つの作品として心地よく読み終わることが出来ました。
hiyokko主婦の★の数
項目 | ||
1 | ストーリー | |
2 | 構成・展開 | |
3 | 登場人物 | |
4 | 文体・表現 | |
5 | 読了感 |
- 物語に大きな起伏はないのにどの章も飽きずに楽しめるのが〇
- 終盤で伏線がキレイに回収されとても心地よいです
- どのキャラクターも繊細で優しく好感が持てました。
- とても読みやすいです。心情が分かりやすく共感しやすいです。
- 綺麗な伏線回収がとても良かったです。
総合の点数は3.9点になりました。



文章がとてもやさしいので読みやすいと思います。
女性の方が読みやすい作品かなと思います。
肩が凝ることなく、コーヒーを飲みリラックスしながら読むのに最適と思います。
本日のカイテキーノでした。
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